ホテル客室清掃のお話。

ホテル客室清掃についての色々な話を、現場作業から現場責任者、担当者まで経験してきた人が語るっていうブログです。

巻き込み問題

私がいろんな問題に巻き込まれる、と言う話ではない・・・いやそうかもしれないw

 

メイドさんたちの仕事はスピード勝負である。ちんたらやってる暇はない。うちのホテルは人手不足だからとことん忙しくて、昼飯とる暇もない。てきぱき動いてさっさと仕上げては次の部屋。ほんとにみんなプロフェッショナルだなぁとこちらも感心する、と言うか感謝しきり。ホテルから不備で怒られたって、あなた方のために怒られるのがこちらの仕事。喜んで怒られますってw

 

しかし。巻き込みだけは違う。

 

メイドさんを許せなくなるくらいムカつく。もちろん私は気が弱いから許してあげるけど、ともかくも、毎日使用済シーツやタオル類は回収して洗濯屋さんに出すんだけども、その際に誤ってお客さんの私物もひっくるめて回収してしまう事がたまにあるのだ。これをシーツを巻いて回収する事から私たちは「巻き込み」と呼んでいる。えええ?と思われるかもしれないが、実際にあるのだから仕方ない。とにかくスピード勝負でやってるからちょっと油断すると巻き込みしてしまうのだ。これが連泊者のお客様だと、お客様が帰ってきたら即効で問い合わせが来るので、回収リネン類から探し出す必要があるのだ。もうね、ほんとこれだけはイヤだ。

 

ホテルによってはその日のうちに洗濯屋さんが回収していくところもあるけど、うちのホテルは翌日の早朝まで保管されている。だから、こっちにある間は巻き込んでしまった側の責任として、基本的には客室清掃側で探さないといけない。さすがに夜中だとフロントさんで探してくれるけども、私が帰路の途中で電話で呼び戻されたこともある。フロントさんだって探すのはイヤなのだ(笑)

 

一応は階別に分けているけども、諸般の事情で分け切れないものも多く、ともかくも大量の回収リネン類からブツを探すしか方法がない。いやほんとこれが肉体的に大変だし、見分け難いものだと集中力も必要になる。

 

さて、そういうわけで巻き込み事件が時折発生するのだけども、ブツだって当然色々ある。メイドさんだって一応は気をつけてる。私は週に3回はミーティングで巻き込みは十分気をつけてくれといっている。しかし最近どうも実に見分け難い巻き込み物が多くなってきているような気がする。ほんと、あんなのやめてくれ、区別がつかんじゃないか!と言いたくなるものも多い。ホテルのタオルとそっくりの無地の真っ白のタオルとかさ、ホテルのパジャマに色もそっくりのパジャマとか、もうね、客が悪いとさえ言いたくなるよ。それならそれでちゃんと分かるようにしっかりお客さんの方で管理して欲しい。あと、パジャマと一緒くたに自分の下着を脱いで、パジャマの中にその下着が入ってて、それを探してくれとか。

 

なので、もしこれを読まれて、今後ホテルに泊まられる方がおられるのであれば、私物はきっちり分かるように御自身で管理していただくようにお願い致します。ベッドの上に私物を置いておくとかほんと危険ですよ。では。