ホテル客室清掃のお話。

ホテル客室清掃についての色々な話を、現場作業から現場責任者、担当者まで経験してきた人が語るっていうブログです。

客室清掃不備の傾向と対策(総論)

ほったらかしにしてても、勝手にPVあがっとるやないけΨ(`∀´)Ψケケケ

 

・・・つったって、たかが知れてるレベルなのでアフィ狙いすら程遠いわけだが、過去、適当に開設したブログよりは数段PVが良い様だ。やっぱ、検索流入ってあるんだなぁ。検索ワードで多いのは、やはり客室清掃を綺麗に早くやりたいという考えからのもので、しかしながらそれについては私にはそれを教示する程の知識は無いのでごめんなさい。

 

強いて言うならば、出来る限り同時に二つ以上のことをする、くらいかな。そんなに難しい話ではなくて、例えばベッドメイクしながら、その位置にある別のところの拭き掃除をするとか、掃除しながら確認を同時に行うとか、そんな感じ。要は、位置の移動を出来る限り減らす、ということだ。同じ場所で出来る作業は同時にやる、それだけで上手く行けば一日に何分も短縮可能だろう。

 

但し、速さを求めるあまり、手抜きはよくない。手を抜く事と効率的に作業する事は全く異なる話。例えばよくあるのが、ベッド下を確認しないって人がいる。確認しないでも、実際そんなに速くはならないのだ。もちろん確認しない事で、もしかしてあるかもしれないゴミや忘れ物を見逃す事になるわけだし、さらに言えば、ベッド下の暗いところを確認するには、当然部屋に常設されている非常用懐中電灯が必要で、ベッド下を確認しないと言う事はその非常用懐中電灯がきちんと点灯するかどうかの確認も怠る事に繋がってしまう。で、ベッド下を確認する事で同時に非常用懐中電灯もチェックできるのだから、手を抜くより効率化を考えたほうがはるかにいいわけだ。

 

そうやって効率化をきちんとやる事で、体も作業を覚えてしまうし、不備をどんどん減らす事も可能になってくる。早くもなるし、綺麗にもなるし効率化は良い事尽くめなのだ。その上、体を動かす量がある程度は減るし、仕事が楽になる。

 

実は、私の考えは如何に「効率化」を進めるか?、そればっかりやってきたと言う気がする。自分自身の仕事もそうだし、メイドさんへの指示とかもそうだ。例えば、私が責任者になる前は、不備が出ると、その1つの不備だけを問題視して、その直接の原因のみを考えてきた。例えば、バスタブに髪の毛が落ちていた、という不備があったとしよう。すると、バスタブの二重チェックといって、清掃直後に一回、部屋を完成させてからもう一回、とチェック回数を増やした。

 

ところがそれでは、作業量が増えてしまう事になるから、増えた事によって他のミスの要因になりかねない。ただでさえ客室清掃はきついのだから、仕事増やしてどうするんだ???と私はかねがね疑問を抱いていた。もちろんその時の責任者だってそんなことは分かっていただろうけども、むしろ作業量を減らすべきなのだ。

 

で、私は先ず清掃直後のチェックを無くした。チェックするのは完成後で良い。但しその代わり、バスタブに髪の毛があまり落ちている事のないように、シャワーで今よりもっと徹底的に流せ、と指示した。どうせ水滴を拭き上げる作業は一緒なんだから、多めに流したって作業量はそんなには増えない。しかも、シャワーを多く流す事で今以上に髪の毛不備は減る。まさかのチェック漏れがあっても、だ。

 

無論、効率化だけではどうにもならない不備だって多くある。臭いトラブルなんかはまさにそうで、必死で臭いをかいで、出来るだけ臭いの発生源や種類を把握して、状況に応じた対応をするしかない。でも、その前段階として他の作業で効率化しておけば、それらの効率化だけでは防げない不備も、対応しやすくなるのである。

 

さらに、効率化といっても単にメイドさんの作業の効率化だけではなく、様々な観点からも効率化をやっている。作業記録をつける用紙の改善とか、洗剤を分かりやすく区別するとか、そういった細かい事から、ホント色々だ。私はそもそもめんどくさい事は嫌いなのだ。めんどくさい事を、出来る限りめんどくさくないようにするのは、実はそれ自体が結構めんどくさいのだけども、一回うまくやってしまえば済むので、頑張っている。

 

一番手間が掛かったのは、前にも書いたけど、メイドさんの作業量データをパソコン上で記録入力する為のシステムで、エクセルのVBA使って、サービス残業しつつ二ヶ月くらい掛かった。でもそれによって、私自身の時間を空けることが出来る様になり、それまでは出来なかった事が色々出来る様になり、メイドさんが足らない時になどは割りと簡単にメイドに加わる事が出来る様になったりもしている。

 

とにかく、私は効率化ばっかりやってきたように思う。成果? うちのホテルの支配人は意地悪・・・じゃなくて、厳しくて、実際減ってる筈なのに、全然褒めてくれないんだよ(笑)

 

そうそう、不備の傾向と対策を書こうとしてたんだけど、総論というか、書いてたら違う話になってしまったので、今度は各論を書こうと思う。書かなかったらごめんなさい。