ホテル客室清掃のお話。

ホテル客室清掃についての色々な話を、現場作業から現場責任者、担当者まで経験してきた人が語るっていうブログです。

忘れ物は何処へ・・・

一ヶ月間放ったからして、昨日更新し、すぐに翌日午前中に更新するという不定期ぶりは我ながら流石だと思う(何がやねんw)。

 

なんで更新したくなったかって言うと、前記事で引用したキノ(id:kanos321)さんのブログをボーっと見てたら、ホテルというブログ記事分類項目があって、こんな記事を見つけたからだ。

www.kinoblo.com

 

思わず「うんうんそーだよねー」って頷きたくなる様な事が書いてある。例えば。

一番頻度が高かったものは「未開封の飲料品・食料品」です。未開封なら代わりに食べてしまえばいいじゃないかと思われますが、これも立派な忘れ物。もしもゴミ箱に入っていたらゴミとして処理します。しかし、冷蔵庫の中やテーブルの上に置いてあった物は忘れ物として保管しなくてはなりません。

 

そうなんですよねー。日本ならではだと思います。開封されてれば、使用済ということで通常は大抵ゴミ扱いにしますが、未開封品は忘れ物として保管されます。ついでに書くと、要冷蔵モノは冷蔵庫にて保管されます。その後の処理はフロントさんがするのでよく知りませんが、確か翌日までの保管だったと思います。あんな普通の家庭にあるような普通の冷蔵庫に大量保管できるわけないしw

 

上の記事では長期間保管するとありますが、遺失物法という法律があり、法律上は食品などはモノにもよりますが即処分でも構わないことになっています。食っちまっても構わないんじゃないかな。ウンコの形で廃棄するとの解釈も可能だしwww

 

で、飲食物もそこそこ多いのですが、それよりも遥かに多いのは圧倒的に靴下。くっさい靴下とかなんか汗とかで湿ってる靴下とか処理すんの嫌ですよ。でもゴミ箱に入ってない以上、忘れ物にするしかありません。んなもんいちいち客が後になって問い合わせてきたなんて聞いたことありませんが、仕方ありません。また、最近ではスマホの充電器が結構多いです。こちらの方は問い合わせ頻度はある程度高いようなのですが、まぁ普通に忘れる人は忘れるでしょうね。

 

こういう食品以外の忘れ物は、遺失物法の規定により三ヶ月が保管期間になってます。でも三ヶ月も過ぎて問い合わせてくるお客さんなんているのかな?・・・いるんだろうなぁ、これがw ホントに色んな人が宿泊されるので大抵のことでは驚かなくなってしまいましたw

 

上の記事では「うんこのついたズボンに入った財布」が困った忘れ物例として挙げられていますが、私が扱いに困る忘れ物として上げざるを得ないのはスーツケースです。あんなもん客が捨ててったに決まってるとしか考えられないんですけど、保管する以外に手がないんです。で、何が困るかというとでかいから保管場所を取るわけです。これがですね、結構な頻度であるんですよ、トホホ。ったくふざけんな!せめて捨てるなら捨てるでフロントに言うかメモでも貼ってけ!

 

今迄で一番困った忘れ物は、「え?何これ?一体何なの?」と先ず処理伝票にそれが何であるかを書けないので30分くらいネットで調べたりと非常に手間が掛かったあるものです。100人の一般人が見て99人、或いはもう100人ともそれが何か分からないと思います。そもそもネットで検索するったってどんなキーワードで調べればいいのかも見当も付かない。たまたま、その物に書かれていた注意書きみたいな語句で検索したら、ググッた先の何ページ目かにありました。

 

非常に特殊な医療機器に使う架設の骨組み。ってね、んなもんなんで忘れてくんだよ!つか捨ててったんだろうけどね、多分、ちょっと壊れてたし。折りたたみ式なんだけど、これがクソ重い上に結構大きかった。よくそれが何か探し当てられたもんだなぁと、ネット検索の威力に驚きましたねw

 

ともあれお客様、普通に忘れてしまうのであれば仕方ありませんが、スーツケースとかそうしたデカイ要らないものをホテルで処分したいのであれば、せめてフロントさんに相談して下さい。親身になって対応してくれることは間違いありません。よろしくお願い申し上げます。