ホテル客室清掃のお話。

ホテル客室清掃についての色々な話を、現場作業から現場責任者、担当者まで経験してきた人が語るっていうブログです。

ホテルの偉い人とお話しする機会があった。

今回は短い記事です。

 

われわれ雇われ業界の現場清掃人間が普段接するホテル側の人って、せいぜい支配人クラスどまりである。その上の、例えばホテルチェーンの元締め会社の人とか、オーナー会社の人などと接する機会はほとんどないに等しいし、話する機会など皆無である。所詮は下っ端、こき使われる最下層貧民・・貧民は余計か(笑)、ともかくそういうカースト制度なので当然だ。

 

が、この前、わけは話せないが、ホテルの偉い人とテーブル挟んで小一時間ほどお話しする機会があった。流石によく知ってらっしゃる方で、フロントに日々厳しく言われて、人手不足もあって大変だろうというような話をされた時には涙が滴り落ちた(話はホントだが涙なんて真っ赤な嘘w)。直接その人の下で働いているわけではなく、所属する会社は別だけども、ああ、こういう人の下で働いてたんだなぁと思ったら、いいホテルで働いてたんだなぁなんて思ったりもした。すごくこちらに対して気を使っていただいて非常にあり難い気分にさせられた。

 

「じゃぁもっとお金下さい」だなんてもちろん言えなかったわけだが、業界のことは良くご存知で、非常に安い金額で引き受けていることに対しての御理解があった。その偉い人の一存で委託金額が上げられるわけではないのが現実なんだろうし、それは仕方ないと理解しているが、相手は決して鬼・悪魔ではなかったのが分かったのが何よりの収穫だった。

 

特に、中国人やフィリピン人などの外国人を雇わざるを得ない現実をよく理解されていて、日本人が理想だけどそれは無理だろう、というような話を色々された。で、外国人を雇うことによる様々なリスクなども非常によく理解されておられた、というか私などよりもずっと知識・経験が豊富なようであったので、非常に勉強になった。

 

別にこの話、何か特にオチがあるわけではないが、なんつーか、やっぱ人って、人格みたいなところが一番大切な部分なのかもしれない。私など全然褒められた人格じゃないと常々自分で思ってるけど、他人からそう思われてみたいなぁと思ったり。偉くなれれば、だけどねw