ホテル客室清掃責任者というお仕事

とあるホテルに客室清掃責任者として常駐しています。毎日クソみたいに忙しいです。お暇を誰か下さい。

ステンレス熱焼け取りの効果について。

 

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この記事の中で紹介したステンレスの熱やけ取り。実は一緒に写真も載せようと思ったんだがその時は見つからなかった。今回、見つかったので下記に載せます。写真はトリミング等調整せずそのまま。

 

熱やけ取り施工前

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 熱やけ取り施工後

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実際、熱やけ取り剤はほんのちょっと使うだけです。上の場合なら、蓋の裏一枚につき小指の先程度をウェスで全体に擦り付けて数分待って拭き取り、あとは水洗いするだけ。よくわかりませんが、成分の何か酸みたいなのがステンレス表面に働いているんだと思われます。ジフなどでこすっても傷だらけになるだけだし、こんなあっさり見事なまでに綺麗になるのにびっくり、嬉しがってしまい、百台以上のポットを処理したと思います(笑)

 

こちらからは以上です。

客室清掃責任者を始める上で立てた戦略。

今から二年強くらい前にホテルの客室清掃責任者となったわけであるが、前回書いたような請負単価の問題はずっと前から知っていたので、私の戦略の基本は単価アップをどうにかして実現すること、だった。結果的に単価アップは若干ながらも果たせたので、百点とは言えずとも、及第点だとは思う。

 

ともかく、戦略的にやらないとうまくいかないという読みが最初からあった。何故戦略的にやらないとうまくいかないかという説明の前に、戦略とは何かという、私個人の考え方を説明する。そんなに仰々しいものではなく、かなり大雑把なものだ。

 

戦略とは何か

辞書で引くと「組織などを運営していくについて、将来を見通しての方策」などとある。この意味からいうと、大切なのは「将来を見通」す事であり、しっかり目標を定めてそれを達成する為に計画的に業務を進めることである。計画自体は何度修正しようと構わないが(実際、失敗したアイデアは多い)、将来の目標、すなわち「単価アップ」だけは変わることはない。いずれにせよ、どんな些細な事柄であろうとも全ての目的は単価アップを果たすことでなければならない、というか少なくとも単価アップにつながるものでなければならない。

 

何故戦略的でなければならないか

漠然とした考えを排除する為だ。例えば、厳しく指導してたら品質も上がるだろうし、不備も減るだろうし、そうすれば多分ホテルサイドも信頼が増して、単価アップにつながるだろう、などというのがそれである。それではあまりに漠然としていて、具体性がなく、まるで精神論が過剰すぎて敗戦に至ったかつての大日本帝国軍隊みたいなものである。それも一つの戦略と言えないこともないが、戦略と呼ぶにはあまりに中身がないと言わざるを得ないだろう。戦略的でなければならないとはすなわち、百パーセント達成できるとは言わないまでも、目標達成をより確実にするものでなければならない、ということだ。

 

戦略は達成後を見据えたものでなければならない

というのは、継続的に単価アップが繰り返されるような流れを作らないとダメだってことである。あまりに安いからと行って大幅アップなど無理だし、かといって一度程度の小規模アップで納得されても困る。とすれば、一年契約更新単位くらいのスパンで値上げを繰り返すことが可能な流れの基礎を作らなければならない。その為には、品質などについて現状維持だけを目論んでいては絶対ダメで、絶えず向上していけるような背策を講じる必要がある。それもできる限り客観的なCSなどの数値指標のようなものが必要。実際に値上げを許可する権限者は部屋など先ず見ないのだから、数字が大事なのだ。

 

顧客は何を必要としているのか、を知ること

当然、不備を減らしたり、品質を上げるということは前提されているのだけれども、求めていることに対してお金が足りないと思わせないと、値上げというわけにもいかない。極端な話であるが、別に不備や品質は現状維持でホテルサイドがいいと思っていたりしたら、どんなに頑張ったって値上げなんか応じるわけはない。せいぜいが「いつも頑張っていただいてありがとう」程度の表明があるだけだ。もちろんそれは極端な例で、もしそんなホテルならば値上げなど最初から諦めるしかない(最低賃金の値上げなどで上げざるを得ない場合を除く)。

 

何れにしても、ここで大切なことはフロントとのコミュニケーションであることは疑いの余地はない。ただ単に相手の思惑を読み取るだけでなくて、こちら側の意思もなるだけ理解してもらう必要もある。前回の記事で述べたように、今の金額ではきついということをきちんと理解してもらわない限り値上げには結びつかない。私は何度も支配人から「頑張りが足りないのだから値上げなどちゃんちゃらおかしい」のようなことを言われ続けた。だから、実際にはそんなことはなくて頑張っているが無理なものは無理と理解させようと根気強く頑張ったのだ。で、「なるほどー、確かに今の人手不足をなんとかしないと品質上げるのも難しいよねー」とある時おっしゃられたのを聞いて私は涙した(してないしてないw)。

 

出来ることは全てやる、しなくていいことはしない、という区別が大切

常にお金のことを頭に入れよ、という話である。これまた前回話したように、基本は現在の清掃単価で出来ること以上のことはしてはいけない。逆に、その範囲内で出来ることは全部やる。・・・つったって別にきっちり時間を測れと言ってんじゃないしそんな必要もない。この辺のことは、ちょっと細かくなる話なのであるが、実際私が過去で色々と書いてきたことを読めば少しわかると思う。効率化を進めて出来ることを増やしたりとか、色々工夫したりとかで、コスト内に収める、みたいなね。でもコストをオーバーしちゃいかん、という話。

 

 

あとは、具体的な話になりすぎるので割愛。大体は今まで書いてきた中に多分ほとんど書いてます。実際には、仕事しながら計画してって感じで並行的にやってましたけど、戦略の大雑把な感じみたいなのは責任者になってすぐに大体は掴んでました。でも、うまくいくのかなぁという不安はめっちゃくちゃあって、めんどくさいからやめちゃおうかなぁと思ったこともしばしば。普通に、特別なことも考えずに責任者業務やってたらもっと楽だったかもしれませんしね。でも、難しいことやった方がしんどくても楽しかったのは事実です。・・・・自分の給料も上がらんのにバカなことしてんなぁとも思ってましたが(笑)

 

ではまたー

何度も言うけど基本はお金だよ、と言う話。

ある日、あるサイトの口コミで「客室が埃が溜まっている箇所が残っていてきちんと清掃されてないとしか思えませんでした」と書かれた。

 

しかし、客室内の埃(の堆積)を跡形もなく全て除去するだなんて無理だ。何故か。

 

理由は簡単だ。そこまで可能な料金単価設定になってないからだ。以前にこういう話をしている。

 

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ここで、大切なのは客室清掃時間だと言っている。時給であれ違法かもしれない請負歩合制であれ、おそらく大抵は「一室単価」という考え方で料金設定がなされている。かかる経費の最大の部分はメイド人件費だから、結局は、客室清掃時間が最も大きく清掃品質に影響を及ぼす。

 

実際にメイドを何室も頑張ってやった上での結論だ。メイドさんたちの清掃時間も調べ上げている。結局は、やたら綺麗な人はそれだけ時間をかけて清掃していて、早い人は杜撰な清掃しか出来てないのである。で、私が必死こいて考え抜いてほぼ手抜きゼロの状態で清掃しても、設定した客室清掃時間をどうしてもクリア出来ない。その上、それでも後で自分自身でチェックしてみると拭き残しとかあったりするわけだ。

 

絶対無理、出来っこない。

 

だいいち、責任者故に分かっていることなのだが、実際のところ、まだそれでも清掃作業は十分には程遠い。他にもまだやって欲しいことはある。カーペットのシミ取り作業もやって欲しいし、カーペットの部屋の隅を掃除機ノズルを付け替えて丁寧に除塵作業もやって欲しい。家具の引き出しは一旦抜いて丁寧に拭き作業して欲しいし、乾拭きだけで済ませている箇所もできるだけ水拭き&乾拭きにして欲しい。壁面のホコリ取りもやって欲しいし・・・・と実は挙げたらきりがないくらい他にも綺麗にして欲しいと思うところがある。でもそんなレベルどころの騒ぎではないのだ。そこまでやってたら最低賃金を遥かに下回る給与しか払えないだろう。

 

そこをどうにかして、一部を週間メニュー化したりして工夫はしてきたものの、物理的に不可能なものはどうやったって無理である。

 

・・・・というようなことを、支配人に理解してもらうのに一年かかったという話。いや、二年かな。最初の頃、支配人も「あなたの会社が請け負ってるんだから、責任を持って問題のないように清掃する必要がある」という考え方がこびりついていて、お客さんのクレームなどあってはならないという態度で我々に接してきた。だが、単価設定上そんなの絶対無理なのだ。

 

で、私はあまり神経質に、いちいち報告されてくる不備に対応することはせず、地道に減らしていける可能性のある不備を分類して、あくまでも全体の不備件数を減らすことを重要視した。すると、例えばカーペットの隅のホコリ取り作業が無理であっても、そのことでクレームが出てさえも、支配人はあまりうるさく言わなくなったのである。最初の頃は、「あなた私の言ってること聞いてます?」と支配人に非常に厳しい疑いの目を向けられてて結構きつかったですけどね。

 

大事なことは不備やクオリティ以外にもあって、可能な限り客室清掃は早く終わらせる必要もある。シティホテルではお客さんはアウトしたい時間にアウトするし、インしたい時間にインしてくるので、お客さんをお待たせしないことも大切なことなのだ。だからこそその意味でも清掃時間は重要だし、不必要なまでに清掃に時間をかけさせてはいけない。だからこそ、今の料金単価設定ならば、可能なクオリティはここまで、みたいなラインがあることをホテル側に理解してもらわないと、値上げにも繋がらないだろうと言う読みもあった。だって他のホテルと競い合ってるわけだからね。

 

こっちとしては、料金を上げてもらい、人手不足の解消だけでなく、それ以上に人を増やして一人当たりの担当部屋数を減らして一室あたりの清掃時間をもっと取りたい、というようなことも昨年の末ごろには支配人と話せるようにまでなった。なるほど、としっかり理解してもらえた。支配人が料金単価の決定権を持つわけではないけど、でもまずは支配人に理解してもらわないとね。

 

以上は、当たり前の話なのだけど多分当事者以外にはわかりづらい話でもあるのだろう。ともあれ、料金は上げてもらわなければならないが、私の給与はあげるつもりは微塵もないらしいので辞めるしか無いってわけである(笑)

 

 

 

過炭酸ナトリウム、その他色々便利なもの。

1.過炭酸ナトリウム

以前、シャワーカーテンの匂いでこんな記事を書いた。

 

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で、コメント欄でエリーさんという方に過炭酸ナトリウムを勧められたのだが、効果はわかっているが使い勝手が悪過ぎるので使えないと返答した。でも作ってすぐ使う限りは効果は絶大だ。

 

暮らしの過炭酸ナトリウム 500G

暮らしの過炭酸ナトリウム 500G

 

 

効果として確かめたのは、主に①アンモニア臭やシャワーカーテンなどの悪臭退治、②枕などに付着した血痕落とし、の二つであるがいずれも効果は絶大であった。過炭酸ナトリウムのメリットは処理後に匂いが残らない事。ブリーチなどの次亜塩素酸系漂白剤だとあのカルキ臭がどうしても多少残ってしまい気になるところだが、過炭酸ナトリウムならその心配は全くの不要。

 

しかしながら、十分な効果を発揮させるには前述したとおり作ってすぐ使う必要があり、作り置きは出来ない。過炭酸ナトリウムはお湯や水などに溶かすと、炭酸ナトリウムと過酸化水素に分解する。この過酸化水素の酸化力により消臭やシミ取りなどに効果を発揮するわけなのだが、過酸化水素は放置すると酸素と水素に分解してしまうから放置できない、というわけだ。これは作ってみたらすぐわかる。大量の過炭酸ナトリウムをお湯で溶かしてペットボトルに入れて蓋をしたら1分も経たずに爆発してびしょ濡れになった経験があるw

 

そういう欠点はあるものの、クエン酸重曹、あるいはその他の消臭剤系のものでも取れないような悪臭に対処したいような場合には非常に役立つとは思う。なお、血痕落としの場合は過炭酸ナトリウム以外はあり得ないと言いたくなるほど効果があります。ちなみに血痕落としにはブリーチなどは効果ありません。

 

なお、ほとんど大抵の場合は普通に清掃するだけで、匂いも取れるしシミも取れるので過炭酸ナトリウムなど使う必要はない。だから使うときは劇的な効果を求められる場合に限るという使い方をするのが正解。従って、説明書に書いてある分量の何倍もの濃さで使うべきである。ただしガス抜きを忘れずに。

 

2.ウェーブハンディワイパー  

ユニチャーム ウェーブ ハンディワイパー 本体セット×3個

ユニチャーム ウェーブ ハンディワイパー 本体セット×3個

 

なんでわざわざ3個セットを紹介するのかというとAmazon商品紹介で貼ろうとする時にちゃんと本体写真が出たのはこれだけだからである。ともかく、多くの人がこれに類するようなハンディモップを使用されていることかと思うので今更ここで取り上げてもどうかなぁとも思ったが、意外に知らない人もいるかもしれないと思ったのであえて上げてみた。

 

こうしたハンディモップが優れるのは特に手が入らないような隙間のホコリ取りなどである。特にウェーブのハンディワイパーだと1センチ程度の隙間でも埃を取ることができるので重宝している。これと似たような商品は他社からも出てるとは思うが、意外にもプロ用資器材としての商品はないみたいなのが不思議。プロはそんな細かいことは気にしないのかな ?

 

3.マイクロファイバークロス

マイクロファイバークロスと言っても色々あるが、ここで取り上げたいのは例えばこんなの。

 

 

保水性・吸水性が高くそれ自体の洗浄性能も高いので、ガラスや鏡の拭き掃除ならこれ一発で乾拭きなしで行けてしまう。昔に比べると結構安くなってきたように思うので是非持っておきたいものである。とにかく表面に水滴を残さないので拭き掃除が楽しくなること請け合い。

 

4.軍手

 

ミタニ 軍手 日本一DX 1ダース

ミタニ 軍手 日本一DX 1ダース

 

 は?と思われた方も多いかもしれない。いやこれね、もしそういう清掃箇所があるならばこれ以上便利なものはないよーという意味での紹介。例えば、実際そういう目的で用具を探すとこんな商品などがあったりする。

 

 そう、ブラインド掃除。でも軍手の方がはるかに簡単なんだよねw あんまり汚れすぎのブラインドだと困るけど、ささっとやるには軍手が簡単。通常のブラインドクリーナーだとブラインドを挟むところで合わせるのに手間取ったりするけど、軍手ならそんな面倒もありません。作業時、手近に掃除機を置いておくと軍手掃除しながら出来るので便利だよ。

 

というわけで、ちょこっと思い出しただけの便利用品を四つほど紹介してみた。清掃資器材なんて家庭用から業務用まで本当に腐るほどあるけど、馬鹿と鋏は使いよう、みたいな部分もあって実際に使えるってことが重要。皆さんも何か便利なものがあったら是非私にご教示くださいまし〜☆

メイド作業時間は一室何分くらい?

最近は訳あって、ほとんどメイドばっかりやってるんだが、どーしても作業時間がこれ以上早くならない。うちのホテルでは基準時間というのが一応あって、一室40分平均ということになっているのだが、どーしてもこの40分より早くならないのだ。

 

応援要員として入っていた頃から数えると、多分ざっと10年くらいは経験あるのに、そりゃずっとやってたわけではないけど、とにかくそれなりの経験者ではあるはずなのに、どーしてもこの40分を上回る目処が立たない。私よりずっと早い人はいくらでもいるのにね。最も速い人は一室平均20分でやってしまう。もっとも、その人たちが相当の手抜きをしていることは知っている。人手不足の上に安い賃金しか払っていないという現実があるので、そうした手抜きは容認する他ない。とは言え、40分かかる私からするといくら手抜きしても20分など絶対に無理だ。あれやこれや思いつく限りギリギリの、チェッカーを騙せる程度の手抜きを全部やったとしても30分を切ることすら不可能だ。

 

ちなみに、今のホテルの清掃のやり方というのは、一室につき、部屋の扉を開けるのはチェッカーだが、そこから先の清掃はいわゆる剥がしからタオルやらアメニティのセットまで含めて全てを一人でやるというスタイルになっている。で清掃後チェッカーのチェックを経て完了ということになる。世の中にはいろんなホテル客室清掃のスタイルがあって、剥がし担当を置いているところや、アメニティセットをチェッカーがする、あるいは2名以上で仕上げる、など様々なスタイルがあると思うけど、私の耳にした範囲内の話ではあるが、私のいう一室一人清掃がどうやら業界では最も普通のスタイルらしい。とは言え、ホテルそのものの仕様がホテルごとに違うから、単純な比較はできないわけだけど。求める品質や、あるいは清掃のやり方など様々な違いもあるだろう。

 

ともかく、どーやっても40分を切ることが出来ない。結論的に言えば、原因はわかってて、私は基本的に動きが遅いのだ(笑)。ゴミ箱にゴミ袋をセットするという単純な一つの作業ですら明らかに遅い。他の作業の早い人の動きを見てるとほんとそれがよくわかる。超絶速い人の作業ぶりを見てて、早回しを見ているとしか思えなかったこともある。多分、動きの効率で言えば他の人とそんなに大差ないと思うが、個々の動きそのものが遅いので太刀打ちできないのである。もうほんと嫌になる、要するに私、メイドには全く不向きなのだ。そうとしか思えない。

 

もちろん、ほとんど手抜きせずにミスなど皆無の状態で(一応責任者だからねw)平均40分だから、全くの設計仕様通りというわけで何の問題もないのではあるが、自分的にはガッカリだ・・・とほほ。

 

今回なんでこんなこと書いてるかっていうと、ぼーっとユーチューブ見てたら、私のホテルなんかより数段クラスが上のホテルの客室清掃が紹介されてて、しかも全然広くて清掃箇所も多いのに、たったの5分しかオーバーしない、つまり一室45分と言うのでびっくりしたからだ。細かい部分で違いがあるのだとは思うが、私もまだまだ修行が足りないのだなぁとつくづく思う次第なのであったw

 

 

 

トイレットペーパーの三角折りは将来なくなる?

こんな記事がヤフーで配信されていた。

headlines.yahoo.co.jp

 

いずれ記事リンク先が読めなくなると思われるので、下記に要点を示す。

 

  • あるツイッターユーザーが病院のトイレで見かけた張り紙について写真付きで投稿した。
  • その張り紙には、「患者さんへお願い トイレットペーパーを三角折にしないでください 用を足した後の手を洗う前に、トイレットペーパーを折ると、便中や尿中(感染している場合)の細菌などの微生物が付着し、細菌感染する可能性が高くなることがあります」とあった。
  • 清掃業界では手洗い洗剤で有名なサラヤが取材に対し「ふん便やおう吐物に接する場所であるトイレでは、感染症が起こりやすいです。ふん便など用を済ませた手によって、トイレットペーパーを親切心から三角折りする事は、かえって、手から汚染を広げてしまう可能性があります」と回答。またノロウィルスについてトイレが感染源と推定される場合があり「細菌やウイルス等の病原微生物は非常に小さくて人の目では見ることができません。いくらトイレがきれいに見えていても病原微生物が潜んでいる可能性があります」と注意喚起。

さて、私は過去にこんな記事を書いている。

 

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要するに私は本音では、衛生上の理由ではないが、三角折りなど不要だと思っていると言うことを書いていたわけだ。

 

であるから私はこの流れが進むのであれば、大賛成だ。ホテル客室清掃に関わる人たちが「綺麗に見せたい」と思うのはなるほどいいことである。だから、三角折りする限り、「綺麗に折れ!」と指導するのも仕方あるまい。だが、よくよく考えて欲しい。例えば冒頭で示したような衛生上の問題を考えると、清掃作業であちこち触れた手で三角折りをわざわざすることは感染を広げる、あるいはまた逆に自分自身が感染してしまうことでもありはしないか。

 

もちろん、現実の話をすると、これは結局のところイメージ・心象の問題ではある。病院ならば院内感染という厄介な問題があり、免疫力の落ちた患者さんに集団感染して大問題になることが度々あるから神経質に対応せざるを得ない。だからなるほど病院では三角折りはしないことにしておくという工夫も必要だろう。病院は見た目じゃなく衛生上の観点で可能な限り綺麗でなければならない。だがホテルはあくまでも見た目を中心とした印象がまず第一で、世間的な認知がない限り三角折りは続く。

 

でもね、三角折りそのものが印象・イメージだけの存在に過ぎないんですよ。私は三角折りはだから大っ嫌い。清掃しましたって印だから必要? 何言ってんのさ、三角折りなんかなくたってちゃんと毎日清掃してるじゃん。あるいは逆に三角折り出来てたって不備がある場合があるわけでしょう? 上の過去記事でも書いたけど、あなた家の掃除でも三角折りしてますか?普通しないでしょ?

 

私は別に綺麗に見せる工夫を否定したいのではない。ベッドだってビシッと皺なく貼るべきだし、タオルだってバシッと見栄え良く折りたたむべきだし、並べたり揃えたししなきゃならないものはそれこそミリ単位(は言い過ぎかw)でビシッと合わせる、みたいな努力は大好き。でも三角折りは別。単にみんながやるから仕方なくやってるだけとしか思わない。正直、清掃業界で三角折り程無意味な作業はないと思ってる。

 

とにかく、三角折りがなくなる方向に進めばいいのになぁと思います。

取れない汚れ(?)をどうやって取るのか。

現場責任者として会社にホテルへ放逐されたみたいなものだから、そのぶん結構自由にさせて貰った。契約仕様のこととか、これはやるべきかあるいはやらない方がいいのか、色々と多方面に考えなくちゃならない面もあるものの、私は可能な限りなんでもやってみたい性質なので、ホテルの仕事ではないが過去には床面自動洗浄機をメーカーに頼まずに自分で修理したり挙句の果てには改造までしたりしている。クソ高い出張修理費を払うより自分でできるならやっちまえ!みたいなw

 

さて、ホテルでも毎日する普通の清掃作業では対応できない汚れなどをどうするか?という問題がある。もちろん、例えばベッド下除塵作業などなら特別清掃費を頂くという形で、会社から作業員を入れて貰って対応する、あるいは清掃では対応が困難な家具などの経年劣化に伴うものなどはホテルの方に対応してもらうなど、現場でやらなくていいという切り分けもあるわけだが、稀にどっちにも切り分けが困難というか、頭を悩ませるような問題が生ずることもある。

 

例えばうちのホテルでは、どーしても取れないカーペットの染みという問題に対応を求められたというか、普通にやるならもうカーペットを部屋ごと張り替えてしまう以外にない(※タイルカーペットじゃないから)というそうそう簡単にはホテル側としても予算承認できないような問題があった。私はその頃は、ただの現場応援としてチェッカーかメイドをしに来ていただけだったのだが、たまたまうちの会社の担当者とホテル側の人がそのカーペットの取れないシミについて協議しているその場に居合わせた。

 

実は、建築当初に余ってた資材を保管している場所を私は何故か知っていて、そこにその部屋のカーペット資材があることも知っていた。だからふと思いついたままをそこで私見として言っただけなのである。「そこだけ切り取って張り替えればいいんじゃないですか?」って。うちの担当者とホテル側の人は「え?そんなこと出来るの?」ってびっくりしてたな。いや、私も本当に素人考えで思いついただけで、職人でもないからそんなこと知らんしw

 

まさかホテル側もそれを大真面目に受け止めるとまでは全然思わなかったのだが、是非やってほしいと言い出しっぺの私にそのテスト施工の依頼が。しゃーない、じゃぁやってやろうじゃねぇかと、カーペットの部分張り替えやりましたがな。想像したよりもちょっと難しかったし、どうしたって切り貼りしたその境界線はくっきり見えてしまうという結果になったがホテル側はそれでいいと承認された。実は、私は内心「特別作業費としてうまくいけば金取れる」と思ってたんだけど、当時の担当者がサービス、つまり無償でやると決めてしまい、以降、同様に取れないシミを消したい時は全部サービスでうちの会社が切り貼りする羽目になってしまった。下請け根性のだらしなさというか情けなさというか・・・。でも、私はそれにもめげず、応援当時から思いつくことは何でも色々と考えて提案したりして来たので、別の部分で別途費用としてお金貰えたものもいくつかあるから営業にはなったのかな。

 

で、支配人がその応援当時から私のそういう性質をよく覚えてらして、私が責任者になると無茶なことも色々言って来ました。私に頼めばなんかいいアイデアが湧き出てくるとでも思ってたのでしょうかねw 壁紙が剥がれたところを修繕しないで何とか出来ないか?とか言われた時には即座に「無理ですっ!」と断りましたが。ただ、出来るのであれば何とかしたいなぁというのは支配人と共通認識は持っていたので色々やりましたね。例えば壁紙じゃないところの壁の部分の取れない汚れを「百均とかで売ってる塗料スプレーでごまかせるんじゃないっすか?」と冗談交じりに提案したら翌日、速攻で支配人が百均の塗料スプレー買って来て、自分でテストされて、「うまく行ったので後はよろしく!」とニコニコしてそのスプレーを私に渡されましたw

 

そんな様々な試行錯誤の中で、ダントツにあげたいのがこれ。

 

item.rakuten.co.jp

 

ステンレスって「熱焼け」ってのがあって、熱で色が変色してしまうんだな、これが。で、ホテルの客室内でステンレスで熱焼け起こすものといえば、電子ポットや電子ケトルなどの湯沸かし器。直接火を使うものなんてないと思うのでそんなにひどく熱焼け起こすわけでないけど、それでも微妙に熱焼けを起こして徐々に見栄えが悪くなっていく。で、神経質なお客さんがアンケートに「ケトルのステンレス部分が汚い」とか書きやがるw 支配人も当然私に「何とか君の力でどうにか出来ないのか?」とか根拠なく言ってくるw

 

もちろん私も、それが出来るなら何とかしたいとは思ってたんだが、当初はステンレスの熱焼けだなんてことすら知らなかった。ただ、私もかなり諦めが悪いので、色々調べてたらどうやらそれがステンレスの熱焼けというものであることが判明し、たどり着いたのが上の商品な訳です。試しに買ってみてやってみてびっくりするくらい簡単に熱焼けが取れました。あまりに簡単に取れるので、全客室のケトルの熱焼け取り・・・は使い切っちゃった時点で諦めたけどね。安いから私費で買っただけだしw でもこれ一個でかなりのケトルを処理できました。

 

一般的な市販商品ではどうもこれしかないみたい。実は、うちの会社の取引先問屋にも熱焼けを取れるのなんかないか?と別の試供品もらったけどそれだと全く効果なし。ま、単に美観の問題だけだからそんなにニーズはないんでしょうね。でも、上の商品の効果はこういうケースに限り絶大とは言えるでしょう。いやーほんと熱焼け取るの楽しかったなぁw

 

というわけで、今回はなんかためになるという話ではなくて、単なる自慢話に過ぎなかったですけど、諦めず色々探求してるとどうにかなることも結構あるというお話でした。でもできればお金をきちんと貰うようにしましょうね!