ホテル客室清掃のお話。

ホテル客室清掃についての色々な話を、現場作業から現場責任者、担当者まで経験してきた人が語るっていうブログです。

お客様に布団を畳まないで欲しいという要望はどうなのか?

togetter.com

 

最初に一応断っておく必要はあるかな。私はほぼ旅館清掃のことは知らないということですけど、ホテルと似たようなものだと勝手に解釈しています。

 

前回の記事でも、お客さんによるベッドメイクはやめてほしい、というようなホテル清掃係り経験者の意見に対して少し自分の意見を述べたのだけど、今回もまた同様に、これについては「それはどうかなぁ?」と思ってしまっています。このブログをご覧の方は清掃係の人が多いと思うのですけど、やっぱり畳んで欲しくないとお考えでしょうか?

 

このまとめの元ツイートでは、

丁寧に畳んで下さってる方がいらっしゃいますが、

・「布団に挟まった忘れ物チェック」と

・「結局、畳み直し」

…で、二度手間になります。

 ということだそうですが、畳んでなくても忘れ物チェックもするし、もちろん畳む作業もあるわけで、畳もうが畳むまいが作業量は変わらないと思うのですが、どうなんでしょうか? 状態としては引きっぱなしみたいな状況が想定されてるからなのかな? それでもちょっとよくわかりません。もしかして、押入れのようなところに畳んでしまい込まれるところまで想定されているのでしょうか? それなら布団が多いと確かに多少作業量が増えて嫌かもしれません。

 

ともあれ、細かいところまで状況がはっきりしないのですけど、基本的には多少作業が増えて嫌だったとしても、そんなことお客さんにお願いするようなことではないという意見には変わりません。なので、せいぜいが「畳まなくても結構ですよ、畳むのは清掃係にお任せ下さい」までではないでしょうか?

 

これって、マナーとして定着してくれたら有難い、という上記元ツイートをされた方や賛同された方の思いなのでしょうけど、客室清掃係が楽したいが為のマナーなんて、マナーの成り立ちとしておかしくないですか? 例えば以前、これもこのブログに書いたことですけど、ケトルで調理するな、みたいなのはマナーとしてはそうあって欲しいとは思います。清掃係も楽できるけど、それ以上に、それって幾ら何でも酷くないか?と思うわけですし。自分の家のケトルでそんなことやったら、後で洗うのがめんどくさいってこともわかるわけですし、常識・マナーにしていいと思います。

 

けど、布団畳むなってのは違うと思います。それはお客さんの習慣だったり善意だったりするわけです。あるいは、お客さんご自身が綺麗にして帰りたいという意思のもとで行われる行為です。それって、清掃係が楽したい為に否定しなきゃならないものなんですか? 私は違うと思うんです。そういう考え方を延長していったら、「お客様、お部屋は忘れ物もなく、ゴミも自分で持って帰って、シーツも張り替えて、自分で清掃・片付けてチェックアウトして下さい」になりませんか? 極論ですけど。

 

私は、ホテルや旅館の清掃は大変だというのは重々知ってるつもりです。人も少ない、そんなにいい給料でもない、体も疲れる、早くやらないといけない、などなど大変です。だから、少しでも楽したいという気持ちはわかります。でも、それでもこれは立派な仕事です。だからまず考えないといけないのは、お客様に対して何をなすべきかであって、自分が楽したいというには二の次三の次だと思うのです。

 

だから、私は上記まとめ記事を見て、若干ですけど、残念な気持ちになりました。お客さんに対して色々と言いたくなる気持ちももちろんありますし、過去このブログでもお客様に対してのことは色々と書きました。が、「布団を畳まないで欲しい」というのは願いであっていいとは思いますが、要望であってはならない、と私は思います。

 

どうなんですかね? 考えすぎでしょうか? あるいは間違ってます? 

 

"ホテルの客室係が言いたくても言えない9つのこと"という記事について

www.businessinsider.jp

 

PVを考えると、記事タイトルを私も工夫すべきだったかな、と思いました。「たった一つのこと」とか「凄過ぎる」、「〜の衝撃」などとタイトルをつけるとSEO的には良かったのかもしれませんね。PVなんか気にしたこともないです(のくせにアクセス数グラフはよく見ますw)。

 

この記事、捏造じゃなくて本当に経験者に聞いたみたいですね。結構リアルかなーと。では、一つ一つチェックして行きましょうか。

 

1. チェックアウトのときは、部屋の中の全てのものを「オフ」に

 

ホテル客室の仕様と言いますか、多くのホテルが用いているカードキーやキーホルダを差し込むスイッチ形式になっている部屋タイプであれば、キーを持って客が部屋を出たらテレビや照明などは消えてしまうので、実際のところはあまり問題ではありません。でも、時々どういうわけかキーを挿したまま出て行かれたりする客もいますから、こうした状況が困るという場合もあるかも知れません。もちろん、スイッチ形式になっていない部屋タイプだとオフにしてもらわないと困るという場合もあるでしょうが、その場合でも在室中なのにテレビなどを消されている場合もあると思うので、逆にどっちにしてもノックするなどで確認する必要はあるかなーと思ったり。なので、私の意見としてはお客様はオフにするかどうかは気にしなくていいと思いますね。

 

 

2. ホテルで髪を染めないで

 

全面的にこれにはほぼ同意。記事では清掃に手間がかかるとありますが、私の経験では基本、毛染め剤の汚れは大抵の場合取れません。毛染め剤の成分や汚れのついた箇所の素材にもよるのかもしれませんが、取れなくて困ったことは一度や二度ではありません。これ、毛染め剤には大抵注意書きに書いてあるのです、壁や床などに付着した染料はすぐに洗い流せ、と。毛染めはするなとまでは言いませんが、毛染めしておきながら後始末をきちんとしないなんて非常識だと思います。

 

 

3. 使ったリネン、タオルはまとめて置いておいて

 

 これはどうかな。私個人の意見では、お客様にそこまで求めるのもどうかなぁ?という気がします。シーツとかベッドから剥がせって、そりゃ求めすぎだと思うし、まとめておかれたって、ちゃんとまとめられてるかどうかはチェックしないといけないし、お客様の私物が紛れ込んでる可能性もあります。そうしたことを考慮すれば、大して時間の節約になるとも思えないようなこの件に関しては賛同出来ません。やっぱせっかくホテルに来たんだから、お客さんだってそこまでしたくないじゃん。自分がホテルに泊まったらどう思うか、を考えるべきなんじゃないのかな? あるいは客室清掃係は自分の仕事は何かをきちんと認識すべきだと思います。

 

 

4. チェックアウトの前に、ベッドメイクはしないで

大抵のホテルでは、シーツ・デュベ等のリネン類はクリーニングされアイロン掛けされたものが使われていると思うので、少しでも使用されたら、その後いくら丁寧にベッドメイクしても使用されたかどうかは一目見てわかると思います。その意味でも、ベッドメイクは常にできる限り完璧に仕上げる必要もあると思います。でも、使用前後がわかりにくい寝具タイプもあると思うので、その場合は確かにベッドメイクされると見間違う可能性もあるかもしれませんね。この件に関してはもうちょい言いたいこともあるのですが、長くなるので省略。ともあれ、お客様はベッドメイクする必要はありません(絶対するなとまでは言いませんが、客室清掃係りにお任せくださいw)。

 

5. ゴミ袋や洗濯物袋の追加は、気軽に頼んでください

そうですね、その程度のこと、お客様が遠慮する必要は当然ありません。ゴミ袋やら洗濯物袋程度、ホテル側にいつでもお申し付け下さいませ。結構多いのが、使用済みティッシュペーパーを部屋に散らかすというお客様。自分だっていくら自分の使った物だとは言え使用済みティッシュペーパーを手に取るのは嫌でしょう? 客室清掃係だってそりゃ手袋程度はするかもしれませんけど、嫌ですよ。仕事だから仕方ありませんけど。散らかすな、とまでは要求はしませんが、お客様ご自身だって綺麗な部屋で過ごしたいはずでしょうから、ゴミ袋などが足りなくて捨てるところに困るのであれば、気軽にホテル側までご連絡いただければよろしいかと存じます。

 

6. ゴミは散らかさず、1か所に集めておいて

この回答者の方、自分が楽に仕事をしたいばっかりのご意見が多いように思いますけど、どうなんすかね? 真面目に仕事してる人からすれば、これは違うと思いませんか? だって、部屋の隅々まできちんと確認して清掃するなんて当たり前のことじゃないですか? そりゃあまりにゴミが多すぎたらまとめて置いてくれたら多少は有り難いでしょうけど、ほとんどの場合は、清掃者が効率よく動けばそんなに時間は掛からないはずです。隅々まで確認するのは当然のことですし。あと、まとめて置いておかれたって、その中にゴミじゃないものが紛れ込んでいる可能性も考慮しないとダメなんじゃないかな? 私の経験上の話ですけど、まとめて置いておかれたゴミの中に新幹線切符が紛れ込んでいて、それに清掃員が気づかず捨ててしまい、その切符は探し出せたけれども、その後はゴミだって簡単なチェックくらいはしなければならないようになりました。なので、結論としてはお客様は散らかし放題でもいい、というのはちょっと極端ですけど、一箇所に綺麗にまとめるなんてところまでする必要は、私はないと思います。

 

7. 使い捨ての医療関係のものは適切に処理して

これなんかは常識だと思いますけどね。もちろん全面的に賛同します。ホテルではありませんが、ある商業施設のゴミ箱に使い古しの包丁を新聞紙で包んで捨てた不届きなお客様がいて、清掃員が分別のためにそのゴミ箱に手を突っ込んだら、大怪我をして救急車で病院に搬送されたという事件がありました。当然、そのお客様が誰なのかは不明だったので、被害請求もできません。労災はおりましたけど、ひどい話です。ちょっと考えればそうした行為が多大な被害を及ぼすことくらいわかりそうなものです。毛染めの話同様、非常識な人には本当に困ります

 

8. 「起こさないでください(Do Not Disturb)」のサインを使ってください

 

そうですね、それ使ってくれたら基本的には清掃しなくて済みますし。客室清掃係としては、サインが出ていなければノックするなりして在室確認は一応するのですけど、ノックにも気付かずぐーぐー寝てたり、あるいはヘッドホンしていて聞こえなかったりで、客室清掃係が開けてびっくり!ぎゃー!す、すみませーん!てな事態になることもまぁ珍しい話でもありません。私なんか過去記事に書いたけど、在室サインもない(カードキーが挿さってないことが確認出来る)ので、夏場のクソ暑い時期にカードキー挿さってなきゃエアコンも止まってるから絶対部屋にいるわけないと思ってドア開けたら、カップルが変な声出して・・・なんてなこともありましたので(笑)。ですから、部屋に入らないでほしい、あるいは清掃の必要がないのであれば、Do Not Disturbサインは積極的に使ってくださいね。

 

9. 客室係を人間として扱って

書いてある意見は意味がちょっとわかりにくかったです。普通に仕事させてちょうだい、みたいな話なのでしょうか? この項目タイトルには全面同意なのですけどね。なんだか明らかにこちらを見下した態度をとる客もいて、めっちゃムカついたこともあります。ともかく、差別なく同じ人間として人に接するというのもこれまた常識の話だと思います。

 

まだまだ付け加えたいことはあるのですけど、過去記事にもいくらか書いたと思うので、今回はこれにて。・・・あ、一つだけ。

 

何気に、「お部屋を綺麗にしていただいてありがとう」のメッセージが部屋に残されていると、結構嬉しいものです。よろしくお願いします(^^)

ビルメン業者や派遣会社の"中抜き"の件

 

今回もネットで見かけた記事について思うことを書きます。このツイートは以降連投になっているのでそちらも合わせてご覧下さい。

 

さて、私はホテルの経営者でもないし、ビルメン会社の経営者ですらない、しがないサラリーマンですから、多くのホテルがどうして客室清掃員を外部委託するのかよくわかっていません。もちろん、自社で客室清掃員を雇用しているホテルも多くありますが、単純に利益だけを考えると、中間マージンの発生しない自社雇用の方がコスト的には安い筈なのに「どうして?」と思うことは昔からありました。

 

昔勤めていた会社の先輩はこう言いました。「委託するのはさ、ビルメン会社は専門業者だけに安くやるノウハウを持っていると思われているから」だと。付け加えてこうも言いました、「実際にはほとんどノウハウなんかいらないけどなw」と。私は少ししか実態を知りませんが、ホテル客室清掃に特別なノウハウが必要だと思ったことはありません。人を集めて、教育し、管理して毎日客室清掃を滞りなく実施するのは、ホテル側が自社でやったって大きく違うことはない筈です。

 

人集めなんかは使えるものを使うだけだし、そんな特別な極秘扱いの如き人材収集法を持ってる会社など存在する筈もないし、慣れるまでは大変かもしれないけど高度な知識が必要な筈もないし、シフトなど人員管理をするのはどんな仕事だって変わらないわけで、要するに大した話でもない。ならば、マージンのいらない自社管理をすればいいのにと。それがめんどくさいんでしょうか?

 

昨今では、私の聞こえてくる範囲ではありますが、ホテルが外部委託業者へやってもらうとして複数者に依頼しても、見積もり金額が高くて見合わないことがほとんどらしいですから、そうであるならばもはや外部委託で複数に値段を競わせて安さを期待できる時代でもなくなってきていると思います。

 

そりゃ昔は酷かったと聞いたのは一度や二度ではありません。ビルメン等の業者は喉から手が出るほど仕事が欲しいものですから、安値で叩き合って自らの首を絞めてきたとはよく聞く話です。今でもそれが続いている部分も大きいようで、客室清掃に限らず、ビルメン業種では安値で請け負う状況が続いているともよく聞きます。余談ですが、床清掃のような比較的簡単ないわゆる定期清掃的な仕事では、人件費を出すのが精一杯という話も今だによく聞きます。

 

話を戻しますと、ビルメン業者や派遣等の外部委託業者にしてみれば、マージンを取らないと受託する意味がないわけですから、マージンを引いた残りから清掃員の人件費などが捻出されるわけで、これが清掃員の人件費を低賃金で停滞させている要因の一つでもあります。結局の賃金は、募集広告などで公開されてしまうので、それが一つの参考値になってしまい、地域的な平均賃金などというのも生じてしまいます。別に賃金カルテル組んでいるわけでもないのに、募集広告が賃金情報を媒介して、暗黙のうちに事実上のカルテルになってしまうわけです。

 

前の会社では社長がそれら広告を見て、「この界隈の時給はこれだけだから、こっちの時給もこれ以上はあげられん。他はなんとかしてるんだから、お前らもそれでやれ」と、いくら賃金値上げ交渉を持っていっても突っ返されたことは一度や二度じゃありません。人集めに苦労するのは低賃金だからじゃなくて、我々社員の管理責任だというわけです。私はそれでは広告費の無駄だ、と何度も食い下がりましたが(相手は怖い鬼社長じゃなくてその下の部長でしたが)、委託側ホテルが値上げでもしてくれない限り無理でした。

 

その度にため息つき、内輪で愚痴を言い合ったりする程度のことしかできませんでしたが、一方で社長の経営脳の中身もまぁ、理解はしていました。どう計算したって、当時あのホテルでは利益は雀の涙ほどしか出ていなかったからです。以前にブログで書きましたが、偽装請負形式という違法なことをやっていたのも、普通にやっていたら累積赤字で会社が本当に潰れるからです。

 

そういうわけで、前の会社でホテル清掃責任者をやっていた時代は、いっつもパートさん達の給与の安さ、それでやってもらっていることに頭がさがる思いで毎日仕事していたのですけど、上のツイートではちょっと意外なことが書かれていました。

 

 

え? 受託金額の半分以上が利益? お前らどんだけぼったくられとんねん(笑)。どこかよくわかりませんが地方らしく、そんなの世界が違うとしか言いようがありません。私は実際に、毎月の請求処理までしていたので実際の請負金額を知っていて、人件費等の計算ももちろんしていましたから、利益が多くても一割に満たないくらいしかないことは知っていました(企業のいわゆるほんとの儲けになる一般管理費を含んでないんですよ、その一割って)。

 

競合他社がなかったのか、20年近くやってたってことなのでちょっとずつの値上げでいつの間にかそんな金額になっていたのか、それはわかりませんけど、ザルにも程があります。客室清掃費なんてぶっちゃけ、単純に人件費計算してちょっと他の費用を適当に足せば大体の概算なんて簡単なのに、幾ら何でも半分以上が業者の利益ってあり得なさ過ぎます。

 

そもそも、業者に委託するのは「安くやってくれるノウハウがあるから」だと仮定すれば、そんな暴利が許されるわけはないし、とっとと自社でやればよかっただけの話ではないの? と思いますけど。ともあれ、理屈に合いません。

 

それで、なんだか知らないけど、リツイートなどの反応で「業者の中抜き」が悪いみたいな言われ方をされているのですが、自由経済社会でやってるんだから、最低賃金下回る(※そんな人もいたし、そうでない人もいましたよ)私の前の会社みたいな悪質な例は例外としても、違法でない限りは悪いという言い方はちょっと聞き捨てならない感じでした。聞き捨てられなくなったのでこうして記事書いているわけですが。

 

もちろん、以前から書いてきた通り、客室清掃はハードだし、人手も不足しがちな職種だからもっと賃金を上げるべきだとはずっと思っています。が、それとは別に賃金を出す企業にとっては企業活動の一環であり、利益も出していかなければならないし、受託して引き受ける以上は中抜きをしなければ意味はありません。それを言うならば、ホテル側に対し外部委託禁止を主張するならまだわかります。

 

福島第一原発の現場従業員が、多重の下請け構造で散々中抜きされて安い賃金で引き受けている、みたいな記事を読むたびに、"中抜き"って酷いなぁと思うし、あらゆる業界に蔓延るそうした日本の中抜き文化みたいなものが、日本に格差社会を生み出す大きな要因の一つにもなっていると言う気もします。だから、"中抜き"を弁護する気もありません。これもまた余談ですが、日本の生産性が低い大きな要因はこうした多重下請け中抜き社会にあったりするのではないかとも思ったりもしますが・・・・

 

それはそれとして、上のツイートにあるような半分以上が業者の利益なんて、とにかく一般的な話ではないはずであると、それだけは言っておきます。少なくとも完全に別世界です。初めて聞きました。

 

 

ケトル調理以上にやめて欲しい事。

headlines.yahoo.co.jp

ビジネスホテルと限定しなくても、シティホテル、ラブホ、旅館などなど、宿泊施設のケトルを調理器具に使われることはどこでもあるだろう。この記事にある通り、客室清掃にとって迷惑この上ない話ではあるが、こういった事例が多いということはホテルとしてはリスクとして引き受けざるを得ないというのが現実だ。

 

従って、ケトルの予備くらい常備しないとダメなのは当然であり、消耗品と割り切る他はない。もちろん「調理に使っていただいて結構ですよー」と公言するバカなホテルは存在しないだろうが、ホテルの客室内で調理したいという一定のニーズは存在し、ググれば簡単にレシピも見つかってしまうご時世、困った話ではあるとは思うしやめて欲しいとは思う反面、そうした事例が生じてしまうのは止むをえまい。

 

・・・・いや、実はむかーし、私自身がホテル客室のケトルで鍋焼きうどんを煮込むという犯罪を犯した経験があってだね、もちろんケトルは放置して逃げるようにチェックアウトしたんだ。そのホテルのチェックインした時間が遅くて、かつ周辺に歩いて行けるところに外食屋さんが無く、たまたま見つけたスーパーにおいしそうな鍋焼き料理パックがあったもんだからさ、どうしても食べたくなってね、寒い日だったからさ。って言い訳にも何にもなってないけどw

 

ごめんなさいごめんなさいごめんなさい。

 

でもさ、ホテルってお客さんが色々やらかしてくれる場所でもあるわけで、行儀の良い客しか泊めない、だなんて不可能なんだし、損害賠償請求せざるを得ないような酷い事例でもない限り、「はーっ、やりやがったな、くそぅ」と溜息の一つ二つで済ませて粛々と後処理に回れば、あとは身内で愚痴を言い合って事を納めればそれでいーじゃんと思うんだよね。

 

ただ、ケトルで調理以上に実際、止めて欲しいことはあります。禁煙条件の部屋での喫煙です。昨今は最早嫌煙権を認めるしかない時代の流れであり、刑法上の犯罪ではないけど、禁煙場所での喫煙は実質的に軽犯罪に近いといっても言い過ぎではないと思います。

 

私も数年前に禁煙したけど、今ではもう微かにタバコの臭いがするだけで嫌な気分になります。それくらい、ほんとにタバコの臭いがする場所は少なくなっており、世間は禁煙化が進んでいるとの証でもあるわけです。ホテルにしたって厳しくせざるを得ず、中にはわずかにタバコ臭が残っているだけで部屋を売り止めにするところもあると聞いたことがあります。私のいたホテルでは全室禁煙化してしまったとか。

 

客室清掃していたら知っている人も多いと思いますが、ほんとにタバコの臭いってちょっとやそっとの換気程度では取れません。フロントから消臭依頼を受けて、自分では頑張って消臭作業したつもりなのに、フロントさんやお客さんからクレームが出て怒られた人も多いんじゃないでしょうか。

 

まぁ、ケトルでの調理ももちろんダメですけど、その程度はケトル交換でサクッとかたの付く話だから許すとしても、煙草だけは絶対にやめて欲しいと、私自身は思いますね。

ホテルでの窃盗被害について。

 

ホテルの備品を3人に1人が「持ち帰りすぎている」問題(文春オンライン) - Yahoo!ニュース

こんなIDなので・・・全体から言うと窃盗はごく少数です。3〜4人に一人とか多過ぎる印象。ですが、それでもよくある事なので予備は大抵は常備しています。でもカーテンロープは意外と特殊なので困ったなぁ。

2019/02/26 17:06

 

こんなブックマークコメントをしたわけですが、実際、そんなに多いと言う印象はなくて、100室に一室あるかないかくらいだったと思います。上の記事でのアンケート数値も何回か泊まったうちの数回程度って事なのでしょうけど、ともあれそんなに頻繁にものが盗まれるわけではありません。

 

と、久しぶりのブログ更新。最近ではこのブログの存在すら自分自身忘れているくらいなんですけど、ブログを削除しないのは、なんていうかホテル清掃に関わる人のために少しでもお役に立てたらいいかなと思っているからなんですけどね。

 

で、そのホテルにいた時代に一番、窃盗関係で残っている記憶は、数泊した欧米系の外国人の女性(複数)だったかと思いますが、チェックアウトされたお部屋に入ると、細かい備品がほとんどありません。いくらなんでも、10点以上の備品がなくなるなど聞いた事もなく、流石にこれを平然と報告もなしに補充しておくだけではダメだと思ったのですぐにフロントへ連絡しました。

 

フロントからそのお客さんに連絡をすると、その外国人旅行客は「そんなの知りません!」と激怒されたそうなのですが、実は滞在中毎日チェックに入っていたのは私でして、茶器セットなどが定位置になかった事程度は知っていました。滞在客は備品を部屋のどこかにしまわれる事も多いので、多分そうなのかなぁ程度に思っていたのですけど、まさか全部持ち帰られるとは予想外。ともかくも、そのお客様が持ち帰ったのは間違いありません。それどころか・・・

 

その外国人旅行客はグループで宿泊中で3部屋くらいに分かれて滞在されておられましたが、それらの部屋でも同様に備品が紛失。こんなえげつない窃盗は流石にホテルでも聞いたことがないと大変驚いておられました。当然あまりにも悪質過ぎるので警察へ通報されたのですけど、その後はどうなったのかは知りません。

 

そんなわけで、窃盗だけではなく、破損もあるし、間違えて持って帰られる事もあったりしますから、備品類のほぼ全てに予備は常備されているのが普通のホテルなので(備品がないくらいで部屋が売れないのは困りますからね)すけども、それでもホテルの想定を超えたお客様もおられまして、エアコンの部品を持ち帰られてしまい、すぐに修理出来ず1日程度ですが売り止めにされた部屋があった事もありますね。どうしてそんなもの持ち帰るんだよ(笑)

 

ところで話変わって、以前の会社の同僚とたまに会うことがあるのですが、そのホテルでは相変わらず人手不足が続いているそうで、協力会社の部屋数を増やして対応しているのだとか。それでも人手不足の影響で、クオリティを全く保てなくなっていると嘆いてましたね。

 

このブログを読まれている客室清掃関係の方のホテルはどうですか? ホテルの清掃って色んな意味でやはり清掃仕事の中ではキツイ方の仕事になってしまうかと思いますけど、あんまり無理なさらないようにして下さいね。特に人手不足は基本的には現場で働く清掃員には何の責任もない話です。そんな状態でキツイこと言われても、ストレスを溜めないように聞き流す程度の余裕を持ちましょうね(^ ^)

で、あなたは今何をしているの?

私は今・・・・かろうじて、ホテル清掃に触れる程度のお仕事をしております。まったくブログを更新しなくなって久しいのですが、自分のサイトを見て、あるホテルの清掃マニュアルを作ったこともあります。

 

いえ、小説はあれだけで執筆活動はストップさせています。単に書く気になれないだけなのですが、スランプと言えばスランプなのでしょう。どうしてあんなに熱意をもって書くことが出来たのか不思議でなりません。

 

で、清掃関係のお仕事をしているわけですが、どの分野の清掃の仕事でもそれなりに厳しさはあって、ホテル客室清掃が飛びぬけて厳しいとは思わないのですが、イメージ的には一番厳しいと思われても仕方のないところではあるようで、「とあるシティホテルクラスのホテル客室清掃の責任者をしていた」と言えば、少しだけ一目置かれるような面もありました。少しだけ、であり、大したことではありませんが。

 

どんな仕事でも、人と人との関わりの中でしか仕事は成立しないのですから、そういう意味で仕事とは人が作り出すものであって、厳しさはそうした人間関係の中から生ずるわけでして、極端な例としては、如何に一流ホテルで厳しい環境であったとしても、その環境がその人にぴったりマッチしていたら職場環境は快適だろうし、そうでない人はさっさと辞めるしかないわけですね。

 

そういうわけで、私の前職であったホテル客室清掃責任者は実に私としては個人的に運が良かったのだと思います。ええ、あのホテルで働いていた時のことは生涯忘れられないものであり、いろんな苦労はあったにせよ、人生の中で大きな輝きがあった時期だと思います。

 

そんな職場がそれほど多いとは思いませんけど、もしぴったりはまるような職場に出会えたら、そのチャンスを逃さないように一生懸命仕事に励まれて下さいね。

★告知★私が書いた小説が出版されます

このブログとはほぼなんの関わりもないのですけど、ともかく、こちらでございます。

 

novel-zero.com

上記サイトで試し読みも可能です。

 

とにかく、無職期間中にあり余る時間を利用して、というか時間潰しに書いて思いつきでコンテストに応募したら、特別賞を貰ってしまい書籍化になってしまったわけです。ちなみに、これしかまともに書いたことはありません。趣味ですらなかったわけです。

 

文章書くこと自体は、このブログに書いてたりするわけで嫌いではありませんけど、小説ってブログ書くのとは全然違うので、書くのは楽しかったですけど、小説家ってお仕事もなかなか大変なのだなぁと思ったりもしました。

 

何はともあれ、手にとって頂くだけでも望外の喜びでございます。買ってくれたら、もちろんもっと喜びます(笑)

 

よろしくお願いします。3/15より発売予定です。