ホテル客室清掃のお話。

ホテル客室清掃についての色々な話を、現場作業から現場責任者、担当者まで経験してきた人が語るっていうブログです。

デュベスタイルは"巻き寿司"で入れると速い、というのは本当か?

わはは、2ちゃんねるのその客室清掃についてのスレッド読んでたらまたこのブログがリンクされてた。結構検索されてるみたいで素直に嬉しい。

 

で、リンクされてる内容は、デュベスタイルをどうやったら速くできるかという話。うーん、実は普通に、なんつーかその、特に工夫しなくても、速い人は速い。別にあのスレッドに書いてある巻き寿司とかアコーディオンにしなくても、どんなやり方だって慣れればそんなに時間は変わらないし、もちろん仕上がりも変わらない(そもそも仕上がりは別の話であるが)。要は、自分なりのやりやすいやり方ですればいいだけだと思う。

 

hotelsekininsya.hatenablog.com

 

私がこの記事で書いたように、一言で言えば要領が良いか悪いか、だけの問題であろうと思う。出来るだけその位置で出来る事は出来る限り同時にやる、どの道、ベッドの上行ったり下行ったりしなけりゃならんから、その回数を減らすべき。ベッドメイクを効率よくやるというのはそういうことであって、方法ではない、と思う。

 

しかしだ、アコーディオンなりまき寿司なりという手法は、慣れると楽、というのはあるかもしれない。布団をデュベに入れる時、布団が開いたままの状態だと、布団とデュベの接する部分が広くてその分摩擦力が大きくなる、というのが物理的真実だからだ。特に巻き寿司は、摩擦抵抗が関係なくなる。アコーディオンだとデュベの中に布団を引っ張って入れないといけないから、広げた状態よりは摩擦は小さいが、それでもあなたの腕は摩擦抵抗を受ける。巻き寿司方式なら、くるくるっと布団がデュベの中を伸びていくのであなたの腕に対して摩擦抵抗を受けないって事なのである。

 

ところで、上の過去記事では巻き寿司方式について文章でやり方を書いたけど、今回は絵にしてみた。・・・・製作途中で、元絵がパソコンのメモリの彼方に消えてしまい(クラッシュしたのだ(T_T))、製作途中しか残ってなかったのでごめんなさい。めんどくさいのでこれを新たに書き直す気力はありません。でも全部書いてなくても絵にした方が要領はわかりやすいのではないかな?

 

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 大事な点は2つ、布団は出来るだけ硬くというか小さく丸める事と、最後の絵で「勢いよく振り」と「一気に転がす」のタイミングをピッタリ一致させる事。あとコツとしては、一気に転がしたあとベッドの頭に来る方の布団の端はデュベの端に対して少し余らせ気味になる方がいい。後でデュベの頭に来る方の端から手を入れて調整すれば済むからだ。なお、この調整はデュベの中で布団を三つ折から開く前にやるといい。意外に簡単にデュベと布団がぴったり合う。あと、上に書いてないが、下から二番目の絵の前に、デュベの上側になる方の布を数回振って、あとで空気を入れやすくしておくことが大事。

 

「一気に転がす」が上手く決まるとなかなか気持ちいい(笑)。前述したように「少し余らせ気味」の方がいいのだけど、しかし一発でデュベの頭になる方の端に布団が合うと、これがまた気持ちいい(笑)。なお、デュベを振るタイミングと一気に転がすタイミングがずれたり、デュベの中にあんまり空気を入れられなかったりすると当然布団のコロコロは引っかかって途中で止まるわけだが、その場合は慌てず騒がず、そのままデュベの頭にくる方に左右端から手を入れて調整すればいい。

 

・・・文章で書くとやっぱり分かり難いかもね。ま、何事もトライだ。慣れてしまうと大した事ないよ。うちのホテルじゃ割と大半の人がこれやってるみたいです。70歳近い人でもやってるよ。あの2ちゃんねるスレッドには難しそうに書いてあったけど、そんなに難しくはないと思う。でも、うちのホテルに何年も勤めながら頑なに巻き寿司方式をやらない人もいます。それはそれ、別にやらなくたって構わない。以前に書いたようにベッドで大事なのは仕上がりです。どんなに早くやったところで、デュベ・シーツの染みや髪の毛一本でおじゃんなんだから。

 

とにかくホテルは先ずはベッドメイクです。お客さんにきれいだということを一番アピールできるのがベッドだと思うので、これを読んでる客室清掃の方は頑張って下さいね。では失礼。