ホテル客室清掃のお話。

ホテル客室清掃についての色々な話を、現場作業から現場責任者、担当者まで経験してきた人が語るっていうブログです。

「ホテルの客室清掃ってキツイですか?」について思うこと。

一般的に言えば、・・・・そんなもんやってみるまでわかるか!www

 

ホテルだって千差万別、人間関係やら、あるいは働く内容とかとにかく色々と諸条件が違うことは当然だし、それにやる人自身の向き不向きなど、なかなか一般的な回答は実は難しいのだ。なのに、ネットなどでは「ホテルの客室清掃ってキツイらしいよ〜」とか一般的な回答が蔓延っているようで困る。

 

辞めると決めて今はまだ私が在籍しているホテルだが、働いてる人によってすら違うんだからね。一番遅い人の倍以上の部屋数をその遅い人よりずっと早く終えて、じゃぁ部屋はどうかというとバッチリ綺麗にしているという化け物みたいなAさんはちっともきつくないらしい。何せ、朝、子供を保育園に預けてからホテルで働き、それを終えると大手百貨店の食料品売り場で働いて夕方子供を迎えに行き、という生活を週休1日でやってのけているんだからね。

 

また、ホテルを十把一絡げに全部一緒みたいにいう人がいて困る。まず、ホテルの形態の違いというのがある。ビジネスホテルとシティホテル、あるいはリゾートホテルなど形態が違うだけでやり方もかかる時間も何もかも違うと言って良い。「私は1日15部屋」「え〜?そんなにできないよ。私はせいぜい7部屋だからあなたってすごいね」という会話はホテルが違うと成り立たない意味不明な会話と言って良い。いやマジでそんな会話をネットで見ました。あのな、ホテルって日本じゃ1万件くらいあるんやぞw

 

さて話は少し変わって、私は最近、ほぼ毎日チェッカーをやっている。責任者をやる以前、応援でホテルに呼ばれて来ていた時期にもずっとチェッカーしてたけど、チェッカーを終えてからも他の仕事のために会社に戻らないといけなかったためとにかく速攻で終わらせる必要があった。だから応援当時はかなりキツかったのを覚えている。何せホテル内だけで毎日一万五千歩くらい歩いてたから(わざわざ万歩計で測ったのだw)、ヘトヘトヘロヘロ。

 

それがだ、今はその応援当時よりもさらに早くチェッカー出来るようになってて、しかも全くしんどくないのだから自分でも驚く。責任者業務を経て身につけた知識に物を言わせている部分もあるのだろうけど、以前の応援当時は正直手を抜いてたが(手抜きしないと次の仕事に間に合わない)、今は全く手抜きせずにやってる。とにかく、全然楽チン、正直、チェッカーがきつい仕事だなんて信じられないくらい。あまりにも早くやってしまうので、他の人から怪しまれないかと思い、こっそり最後の部屋で時間潰しにテレビ見てくつろいでたりする(こらこらw)。

 

メイドもするが、私はベッドがあんまり上手じゃないのでスピードは並と言ったところだけど、これも別にしんどくはない。まぁ、上手なメイドさんは上手に手抜きしてることも知ってるけど、責任者故に手抜きできない体になってしまったのでスピードは致し方あるまい。とにかく肉体的にも精神的にもチェッカーもメイドもあまりにも楽すぎる仕事としか思えなくなってしまった。

 

ここで「それは責任者業務がすっごく大変だからでしょ?それと比較しちゃうんじゃない?」と思われるかもしれないが、実のところここ一年くらい責任者業務も全く大変なものではなくなってしまっていたのが偽らざる感想。・・・そもそも私は、きつい仕事は楽になるように努力を積み重ねて工夫しまくる、というのは身に染み付いてしまっておりまして、実際のところ人手不足によるキツさからは解放こそされませんでしたが、それ以外の部分ではほんと気楽に仕事しておりましたのです。

 

話は脱線してしまいましたが、ともあれ、どんな仕事だってうまく馴染んで慣れちゃえばきついということはそんなにないと思います。なのでもしかしてGoogle検索で「ホテル 客室清掃 キツイ」で悩んでいてここに辿り着かれた方は是非一度客室清掃の世界で働いて見てください(笑)