ホテル客室清掃責任者というお仕事

とあるホテルに客室清掃責任者として常駐しています。毎日クソみたいに忙しいです。お暇を誰か下さい。

ホテル客室清掃用語の話。

あーもう、毎日糞忙しい。

 

ただでさえ、責任者業務は忙しく、その上人手不足だからしょっちゅうメイド作業とかも加わらざるを得ない上に、しかもメイドさんたちを楽にさせたいからと、自分の仕事を増やしたりしているからほんとに忙しい。さらにだ、支配人・フロントからも色んな雑務を言い渡され、私は断るのが極めて下手くそなので、どうしてもそれをやってしまうし、フロントさんも忙しいだろうからと、本来はフロントがこちらに対してしてくれるべき仕事を自分でやってしまったりするから更に忙しくなる(フロントさんに注文すると延々と待たされることが多いので困るという理由もある。しかも明らかにしょっちゅう忘れるし)。

 

さらにその上にだ、私の会社は、ほとんど何もしてくれない。これが物凄くムカつくのだけど、私の立場は本来、会社の正社員だから、止むを得ず私しか適任がいないからとホテルの現場責任者やってるだけなのに、会社の立場としての仕事もやらざるを得なくなる。あのね、俺は会社のホテル担当者ではないのだぞ、と。例えば、不備対応などがある。重大な不備なら、会社が顛末書・対策書みたいなのを会社として提出しなければならないのに、なんで私が書かないといけないんだよ! みたいな。不備が出ると、その報告をその日のうちに会社に提出してるのに、一切返信無しとかあり得る話か? 提出しろっつったのはお前らだろーが。

 

かくして私は、ほとんど何もかも自分でやらなければならず、クソ忙しくなる一方なのだ。・・・と、全然タイトルと関係ない話ばかりですが、タイトルの話をします(笑)

 

このブログを見ている人は多分、業界関係者というか客室清掃従事者の人が多いと思いますが、一応私は、そうでないあんまり知識のない人にも理解してもらえるように意識して書いてます。なのであんまり専門用語は使いませんし、使う時は説明付きになるようにしてます。今回は、私のホテルで使用されている専門用語について幾つか書きます。なお、ホテルによって異なる用語や使用方法、意味となっている場合もあると思いますので、ご注意願います。

 

DD

ホテル客室のドアの外側ドアノブにかけて「部屋に入らないで下さい」ということを示すカードがありますよね? これをDDカードと読んでいます。DDとは"Do not disturb"の略で、「起こさないで下さい」とか「邪魔しないで下さい」という意味になるそうで、ホテルですから「部屋に入らないで下さい」という意味になります。さて、これを客室清掃側から見ると、清掃しなくていいから、喜ぶべきものなのですが、一点だけ問題があります。部屋に入らないで下さいという意味は、DDカードがかかっている時間だけに限られる、ということです。多くのホテルでは清掃時間帯が定められており、少なくともその清掃時間帯は、客室清掃側は待ってないといけないんです。で、例えば、じゃぁその部屋のために誰が待つのか?と。これで結構揉めることもあります。なので、ほんとに清掃いらないんだったらぜひフロントさんに直接申し出て頂けると非常に助かります(笑)。ていうか、どうして「清掃は不要です」ってカードないんだろ?

 

ちなみに、DDカードはAmazonでも売ってました(笑)

 

 

ベーカン

英語で"vacant room"となり、空き部屋という意味になりますが、要するに清掃が済んだ部屋という意味でいつでも売れる部屋という意味になります。多くのホテルでは何らかの手段でメイドさんなどが清掃が終わったことをフロントに連絡する形になります。これをよく「V出し」とか言ったりします。ホテル客室清掃では、清掃前だと前日(かそれより以前に)清掃済みであるが前日売れてなかった部屋という意味になり、ベーカン部屋数分だけ客室清掃がその日は不要になります(※ベッド数などの仕様変更はあり得る)。従って、私のホテルのように人手不足だと多ければ多いほど非常に助かるのですが、これ、当日の朝にならないとわからない困りものでもあります。大体は前日の売れ残り数で予想は出来るのですが、それが大外れすることも時々あるので、下手にメイドさんを休ませることは怖くてなかなか出来ません。以前、予想から大幅に外れて、3人分くらいメイドさんが足りなくなり大変だったので、それ以来、予想ベーカン数を少なく見積もるようになりました(笑)

 

デュベ

以前にもちらっと書きましたが、最近のシティホテルなどでよくあるタイプのベッドの仕様で、布団を入れている外側の袋(カバー)の事になります。フランス語で羽毛布団を意味するそうですが、こうした仕様をデュベスタイルと呼びます。一般には、足元になる方か、横サイドに布団を入れる穴が開いています。以前は、シーツをマットレス下に挟み込んであって、寝る時はシーツを引き出すというスタイル(ボックススタイルと呼ぶ)が一般的でしたが、より高級感をということでデュベスタイルになってきたようです。もちろんメイドさんから見るとボックススタイルのほうが全然楽です(笑)。

 

ベッドスロー

ベッドライナーとかフットスローとも言うそうです。デュベスタイルの布団の上、足元付近にかけてある布ですね。元々は欧米人が靴履いたまま布団の上にどかっと寛ぐことがあるのでベッドを汚さないようにするためのものだったそうですが、ホテルみたいなのは単なるアクセントですね。で、客室清掃では一般的にはこのベッドスローは毎日クリーニングには出しません。経費節約というか、別に汚れてなきゃ出さないでいいじゃん、みたいな感じだと思いますが、これがですね、時々染みを付けられたりしてその染みをチェックできなくてクレームになったりするんですなぁ(笑)。そういう時は「元々足を乗せるものなんだから少しくら汚れてたっていーじゃないか!」とか愚痴ったりする人もいます(笑)

 

ステイ

連泊される部屋のことを意味します。ステイ部屋の清掃は、どうなんでしょうねぇ・・・私はアウト部屋、つまりチェックアウトされた部屋を清掃するよりは楽だと思うのですけど、狭かったりすると大変かなぁ。但し、ステイ部屋はお客さんの私物に物凄く神経を尖らせないといけません。重大な不備が生じるのはどちらかと言えばステイ部屋の方なので、清掃は楽でも神経は使います。ビジネスホテル等でよくあるケースですが、1フロアにつき一人で清掃するというスタイルをやっていたところで、ルールではステイ部屋は清掃時しかドアを開けてはいけないのにめんどくさいからと全部開け放ってやってしまったところ、そのステイ客の私物であったノートパソコンが盗まれてしまい、多額の弁償に至ったという事件を聞いたことがあります。だから責任者の私は、最低でも週に一回はスタッフの朝礼でステイ部屋は楽だけどアウト部屋より注意が必要と指導してます。・・・それでも巻き込みされてしまうんだよなぁ、とほほ。

 

まだまだ他にも専門用語はありますが、今日はこのくらいで。