ホテル客室清掃のお話。

ホテル客室清掃についての色々な話を、現場作業から現場責任者、担当者まで経験してきた人が語るっていうブログです。

メイド・客室清掃作業で使える小技。

私はビルメンテナンス会社の社員であり、設備的なことから日常清掃や定期清掃等々、そこそこ幅広く色々とやってきた人間なので、豊富とは言いがたい面もあるけども、それなりに色々と雑多な経験知識を積んできた。だから、清掃関係でもそれなりに、小技的なこともやったりする。

 

大したことではないと思うし、清掃の知識なんて多分そんなに変わらないし、多くの人もそれなりに色々やってるであろうし、当然私なんかより遥かに良く知っている人だっているであろう事は十分承知の上で、とりあえず以下で小技的なテクニックを披露してみようかなと思う。

 

掃除機

清掃には必要不可欠であろうし、おそらくほとんどのホテルでは客室清掃の一番最後に仕上げとして掃除機掛けをしていると思う。もちろん、掃除機掛け自体は丁寧に掃除掛けすればそれでいいだけという話なのではあるが、掃除機で大事なことはメンテナンスにある。一番分かりやすいのは、掃除機に溜まったゴミをなかなか捨てないでいると、掃除機の能力の本分であるところの吸引力に影響するので、掃除機のゴミをこまめに捨ててしまうこととフィルタの清掃もこまめにやらなければならない。大抵の場合、業務用の大容量掃除機を使っているであろうから、まだまだ一杯吸えると思ってなかなか中のゴミを捨てないで使用しているケースが時折見かける。だが、ダイソンの吸引力の落ちないサイクロン掃除機でもない限り、本体内のゴミが吸引力の妨げになるので、出来る限りこまめに捨てるべきである。あと、ホースや先端部が痛んでいるとこれも吸引力の妨げになってくる場合があるし、きちっとそのあたりも見ておかないといけない。多くのホテルではしばしば髪の毛クレームがあるわけなので、それを出来る限り防ぐ意味でも掃除機のメンテナンスは欠かせないものなのである。

 

カーペットの染み取り

多くのホテルでは客室内床面がカーペットだと思う。お客さんはジュースやらコーヒーやら様々なものを床にこぼしたりしてカーペットに染みを作ってお帰りになられるのであるが、カーペットの染み取りが多少技術の要する事であることは良く知られていることと思う。国家資格でもあるビルクリーニング技能士の試験科目でもあるカーペットの染み取り。普通は、カーペット染み取り専用の洗剤を使い、乾いたタオルでその洗剤と共に汚れを吸い取る、様な感じである。この際、出来るだけ乾いたタオルでカーペットを擦らない方がいい。汚れを広げてしまう場合があるからだ。だからタオルはその位置から動かさず、叩いたり踏んづけたりブラシのようなものでタオルの上からぐいぐい押し付けたりすると良い。また、専用洗剤がない場合は中性か弱酸性の洗剤を使うといいだろう。アルカリ性はカーペットの繊維を痛めてしまうので使用はお奨めできない。また、取れない場合もあるので、無理しないこと。

 

バスルーム内トイレ周辺のアンモニア臭の消臭

小便が飛び散って、それが時間経過と共にアンモニア臭として残り、一生懸命清掃してもアンモニア臭が取れない事がしばしばある。多分、これも良く知られていると思うがアンモニア臭を消すには酸性洗剤がよろしい。アンモニアアルカリ性を示すからで、酸性で中和するという考えに基づく。クエン酸使うとかでもいいと思う。あと、日頃から細かい部分の清掃に気をつけるべきだろう。最近はウォシュレットタイプが多いのでその分細かな隙間などが増えており、とにかくそうした隙間の清掃を日頃から怠らないことが肝心であると思う。

 

・・・・と、なんだかちょっと偉そうな口ぶりで書いてしまったけど、書いてて、そんなに大したことねぇなぁと自分にガッカリw

 

実は、我がホテルだけの細かなテクニックはいろいろあるのだけど、そんなもん公開しても意味がないわけで。例えば、空気清浄機の清掃方法とか公開したところで、空気清浄機には色んな商品があるので意味が無いw

 

とりあえず今日はこれにて退散。