ホテル客室清掃責任者というお仕事

とあるホテルに客室清掃責任者として常駐しています。毎日クソみたいに忙しいです。お暇を誰か下さい。

この際、外国人労働者の問題について語ってやろうではないか。

うわぁ・・・、しばらく記事サボってるともうクリスマス、そしてもういくつ寝ると、か。

 

記事をサボってた理由は、特別な事情が特にあったわけではないが、強いて言うならば、このところ勤務先のホテルでは現場独自の問題に色々取り組んでてその話題は流石に書けなかったのと、以前にも増して人手不足が深刻度を増してきたからだ。ずーっと会社では主にフリーペーパーや新聞折込などの募集を主体に続けているのだけども、ここ数ヶ月ほどはまったく応募者がいない有様。その上、メイドさんたちにも様々な理由により長期欠勤者が出たりして、さらにその上に本社部隊からの応援も諸事情により減ってしまって、以前はあまり客室清掃には加わらなかった責任者である私自身も加わることが多くなった。

 

応募者がいない理由には

  1. 給料が安い、安い、あまりに安過ぎる!
  2. メイド自体が不人気な職種!
  3. 競争相手が多い!

などの理由があるわけだが、これら代表的な3つの理由が総合的に働いているからだと思われるフシがある。どういう事かというと、メイド自体が不人気なため、メイドに応募しようとする人がある程度限定されてしまい、そのせいでそれらの人は競争相手となるあちこちのホテルに移動したりする場合があるので、この近辺のホテルで働くメイドさんを中心としたネットワーク的なものが出来てしまい、うちのホテルの口コミ的情報が広まりやすくなって、「あそこのホテルは安いから止めたほうが良い」みたいな噂が広がっているのではないか、と。性差別するわけではないが、しかし、メイドさんの女性比率を考えれば、こうした噂が広まってしまうのは避けようがない。

 

何れにしても、ホテル同士でメイドさんを奪い合ってる状況には間違いなくて、その上、昨今の失業率の低下と共に社会全体に人手不足が深刻化している状況では、余程給料を含めた待遇が良くない限り人手不足を解消できないことは火を見るより明らかだ。

 

ところがうちの会社の馬鹿さ加減には参ってしまうのだけど、「どこにそんな財源があるんだ!」と、待遇改善を怠ったまんまなのだ。私個人はこの受託業務の収支状況は正確には知らないが、現場メイドよりも人件費の高い私を含めた本社スタッフ応援を出しているくらいだから、大して利益が出ている筈もないわけで、一体どうしてこの業務を続ける意思があるのかさっぱりわからない。現場メイドも苦しむ、本社応援スタッフも苦しむ、私も苦しむ、会社も苦しむ、余裕が無いから品質も上がらない、・・・いったいなんでこんなことしているのか、全然理解出来ない。その上・・・やめとこう、愚痴ばっかり言ってもストレスが溜まるだけだ。

 

ところで、現場メイドさんには何人か外国人がいる。東南アジア系の人や中国人などである。主に留学生や日本人と結婚した方々で、きちっと就労資格のある方々である。他のホテルでは聞くところによれば、日本では就労してはいけない観光ビザで働く外国人も結構いるとか。最近まで私は知識がなかったのだが、日本で就労が認められる外国人の条件は非常に狭き門なのだ。いわゆる単純労働は外国人には例外を除き原則としては認められない。

 

従業員の雇用/外国人労働者雇用の基礎知識

 

詳しいことはこれらに類するサイトをググってみて欲しいが、東北大震災や介護労働者不足の問題の解消のために枠は増やしているのだけれども、様々ないわゆる単純労働に属する産業分野からの外国人労働者のニーズは昔から多くて、人手不足が深刻化する昨今、経済団体からもより一層の緩和が求められたりもしているし、また不法就労問題も色々とニュースで取り上げられることが多くなってきているようである。

 

何故日本が単純労働者を原則として認めないのかというと、

①他の労働者の就業機会を減少させるおそれがあること。②労働市場の二重構造化を生じさせる こと。③雇用管理の改善や労働生産性の向上の取組みを阻害し,ひいては産業構造の転換等の遅れ をもたらすおそれがあること。

http://oisr-org.ws.hosei.ac.jp/images/oz/contents/532-1.pdfから引用

 

が理由なんだそうであるが、これなんと、1960年代からずっとこのまんまなのである。諸外国の事情までは私は調査不足でよく知らないけども、お隣の韓国では2004年位から既に単純労働者を受け入れている。多分、ここまで閉鎖的なのは先進国では日本くらいなのではないかと思う。何せ、先進国で難民認定率最低の日本だ。

 

議論は色々あるだろう。例えば、こうした話題の記事に付くはてなブックマークコメントを読んでいると多いのが「給料を上げれば人手不足は解消するのだから悪いのは安月給で外人を不法就労させる会社だ」のように、企業に対して労働コストを上げよ、という見解である。私もそれはそうだと思う。経済団体が外国人労働者の門戸を広げよというのも、とにかく安い労働コストを求めたいからに他ならない。

 

ただ、資本主義社会において労働コストを決めるのは、その最大要因は需給関係だと思うし、結局企業は営利を追求せざるを得ないのであるから、最低賃金をもっと高くするなどして給料を上げると同時に、その最低賃金レベルでもあまり日本人がやりたがらない単純労働的な職種に積極的に外国人を雇用していかないと、少子高齢化が加速する日本は経済的に成り立っていかないと思うのだ。

 

当然そんな風に私が考える理由は、メイドさんにもっと外国人に来て欲しいからというのが隠しようのない本心であるからだが、極悪なまでに奴隷扱いされる不法就労外国人となるよりは、外国人だってそのほうが全然いいだろうし、外国に対して日本の評価も上がることになるんだから、絶対その方が良いと思う。

 

でも、まだまだ当分無理だろうなぁ。